ホノルルで寄り道
先日の日本からの帰り。
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ホノルルで乗り継ぎの時間をわざと夕方までたっぷりとって、
街に出ました。
といっても行き先はアラモアナセンターでも
ワイキキビーチでもなく、ホノルル美術館。
ハワイ島在住のアーティスト、
小田まゆみさんの作品が
展示されているからです。
もともと女神像を沢山描いてきたまゆみさんですが
今回のテーマは「日本の再生への祈り」。
去年の東日本大震災と福島の原発事故を受けてです。
春頃ご本人に会った際、面白いエピソードとともに
この展示のことを聞きました。
なんでも、この出展のための天照大神(あまてらすおおみかみ)像が
ほぼ完成、というときに、茶色の絵の具を一滴、
うっかり画面に落としてしまったとか。
「ああ、一からやり直しだ。」
そう覚悟したけれど、よく見るとその落ちた滴は、
「国生み神話」のちょうど淡路島(オノコロ島)の位置だったと・・・。
オノコロ島というと、古事記や日本書紀で
イザナギ・イザナミが海から引き上げた
天の沼矛(ぬぼこ)から落ちた滴が固まって出来たと言われる島。
なんだかシンクロしてます。
まゆみさんは筆から落ちたその滴を生かして
作品を完成したそうです。
【参考】
オノコロ島の場所については諸説あるようですが、
淡路島説はこれがわかりやすいと思います。
作品の一部はこちらで見ることが出来ます。
他にも大和絵の技法で描かれた美しく、愛のある作品が 沢山ありました。
また、歌川広重の浮世絵木版画の連作、東海道五十三次など
興味深い展示も同時開催されていました。
特にtatoo展は、日本の一般的なネガティブなイメージではなく
tatooがアートとして受け入れられていることを実感します。
ホノルルへ行かれる方、興味あれば足を運んでみてはどうでしょうか?
小田まゆみさんの展示は2013年1月13日まで。
ホノルル美術館の地図はこちら。