遠い記憶が繋がった瞬間
一夜明けてこんな写真に出会い、ハッとさせられました。
京都・貴船神社の雪景色です。
京都で生まれて、このハワイ島へ移るまでずっと京都。
市内で何度も引っ越しを繰り返しましたが
確か小学校4年生から中学2年生の頃、
この貴船神社とわりあい近い上賀茂に住んでました。
当時その辺りは田んぼや畑がまだまだ沢山残ってました。
朝は最寄りのバス停に1日たった7本しか来ない
貴重なバスをつかまえて通学。
帰りは大抵、もう少し本数の多い「貴船・鞍馬方面行き」に乗って
別のバス停から子どもの足で15分ほど歩く毎日でした。
便利な街中の暮らしから一変して
子供心に大変なカルチャーショックで毎日泣きそうでした。
と、前置きが長くなりましたが。
その後、都会好き(だと思っていた)私がハワイ島に来て
田舎暮らしに案外なじめたのは自分でも意外でした。
これまで日常で自然と触れ合う機会がさほどなかったから
気づかなかった自分の一面・・・
そう今まで思ってました。
でも、この貴船神社の雪景色を見たときに
上賀茂時代のことが一気にフラッシュバック。
冬には10−15センチほどの雪はザラ。
学校も市内では北の地域にありましたが
それより更に北に位置する私の住んでたエリアでは
雪の量が違います。
雪でバスが遅れて学校に遅刻。
理由を言ってもなかなか信じてもらえませんでした(笑)。
夏には、毎日のおやつがお隣の農家の新鮮完熟トマト。
味が濃くて、それまで食べてたトマトとは全く別ものでした。
空気もきれいで庭のプランツもよく育つ。
冷凍→チン!という習慣もなかった当時、
残ったご飯は庭に置いておくとスズメが食べに来る。
いつの間にかその暮らしが大好きになっていた私は
再び中京の生家に戻ることになって、
最後は涙が止まらなかった。。
そんなことを、この写真が思い出させてくれました。
そして、すっかり記憶から消えていたけれど
ハワイ島以前にも自然と一つの暮らしをしていたことと、
それが好きだった事実が 確かにあったのだなと思いました。
自分のことを改めて知った、いや思い出した一瞬でした。
人生長くなって来るといろんな点が線と繋がるもんですね。
それも幸せ♥